数年前からハッカ油が虫除けに大人気ですよね。
体に優しい虫対策、として脚光を浴びました。
蚊や蟻、ハチなどの防虫剤としてハッカ油のスプレーを作った人もたくさんいらっしゃるかもしれません。
でも、「スプレーしたのに思ったほどの効果はなかった」という方はいませんか。
せっかくハッカ油を購入して作ったのに虫除けにはならなかったら悲しいです。
このページではハッカ油の虫よけが効果がない?と思ったときの、チェックすべきポイントについてと、適切な保存方法、特に気になるゴキブリ対策についてまとめました。
目次
ハッカ油の虫除けは効果ないって本当?
ハッカ油の虫除けを試してみたけれど、思っていたほど効かなかった、という人はいるでしょうか。
ハッカ油の虫よけスプレーの作り方 容器や持続期間まで解説のページでも紹介しましたが、一般的なハッカ油の虫よけスプレーの作り方の通りに作ってみたものの、効果がそんなにない、という場合です。
例えば布にスプレーしてみたけれど、虫が嫌がる様子もなくそばを通っている、という場合や網戸にスプレーしてみたものの、家の中への蚊の侵入頻度は以前と変わっていない、というようなことも。
そんな場合は以下の点をチェックしてみましょう。
□濃度が薄くないか
□頻繁につけないと効果は得られない
□ハッカ油スプレーを作ってから時間がたつと効果が薄まる
一つ一つ詳細を見ていきましょう。
ハッカ油の効果は忌避性であって殺虫性はない
忌避性とは文字通り、嫌って避ける性質がある、ということです。
多くの虫はハッカ油のミントの匂いに対し、忌避性はあるのですが虫を根本からやっつけるわけではないのです。
家に元からいる虫に関しては、ハッカ油をまいても外に出て行ってくれるかどうかは難しいところです。
まず、ハッカ油には忌避性しかない、ということをしっかり理解しておきましょう。
そして、猫除けにもなると言われているハッカ油ですが、一部のネコはハッカ油の匂いが好き、なんだそうでいつも万能ではないことも頭に入れておいてくださいね。
濃度が薄くないか
次のチェックポイントはハッカ油スプレーの濃度は薄くないかです。
ハッカ油スプレーはネットでよく作り方が紹介されているレシピだと大体精製水90ccに対し、無水エタノールが10cc、それにハッカ油原液が20滴くらいです。
ハッカ油原液の1滴を0.05ccだとしても、上記の作りではわずか1%弱の濃度のハッカ油スプレーになることがわかります。
これは肌につけることも考慮して、肌に優しい濃度を考えるとこの濃度になる
のです。
どうしてもハッカ油スプレーを作っても思ったように効かない、という場合、人体に触れないところにかけるのであればハッカ油の配合割合を高くして様子をみるのをおすすめします。
頻繁につけないと効果は得られない
さらに、大切なのがハッカ油は揮発性の物質であるということです。
精油であるのでしょうがないのですが、頻繁につけるようにしなければ連続した効果は得られません。
外遊びなどで使用する場合は1~2時間に1度、スプレーを振りかける必要があります。
ハッカのすーっとするにおいがなくなれば追加でスプレーすべきタイミングです。
キャンプや登山などの外遊び中であれば意識して何度も振りかけることは簡単なのですが、家の中の場合はそう何度もまくことは難しいと思います。
害虫対策でスプレーを撒いてばっかりはいられないですし、寝ている時間も虫は寄ってきますよね。
流しのシンク下などにハッカ油で虫対策をしたい場合はいらない布などに原液を数滴つけて置いておき、その布に1日ごとに1滴足していく、などの対策が必要です。
ハッカ油スプレーを作ってから時間がたつと効果が薄まる
さらに、ハッカ油スプレーを作ってから、すぐに使い切っているかも確認してください。
目安は1週間~10日くらいで使い切ることです。
ハッカ油は揮発性が高いので、作って時間がたつとどんどんその成分が保存容器からも抜けていきます。
おすすめは作って1週間くらいで使い切ることです。
早めに使い切る、というと頻繁にスプレーを作らないといけないのですが、作り方はハッカ油の虫よけスプレーの作り方 容器や持続期間まで解説の記事でも紹介した通り、大変簡単ですのでこまめに作って使い切るのがおすすめです。
ハッカ油の虫除けの保存はこうする!
ハッカ油の自作の虫よけスプレーの保存性を高めるために、できれば冷蔵庫での保管がおすすめです。
冷蔵庫なら涼しいため、成分が空気中に逃げるのを遅らせることができます。
さらに体や服などにしゅっとスプレーする場合はよりひんやりと感じられるので、夏場には特におすすめです。
せっかく作った虫除けスプレーなので、長持ちさせたい場合は冷蔵庫で保管&使う前はハッカのメンソール独特の清涼感ある香りが残っているか確認して使ってくださいね。
ハッカ油の虫除けをゴキブリに効果UPする方法
ゴキブリなどの強い虫にハッカ油を効かせようとすると、その他の対策も合わせて行うと効果的です。
上記で説明した通り、天然のハッカ油には忌避効果しかないですし、持続性もないのでそれだけで対策しようとすると難しい場合があるのが確かです。
ハッカ油原液をしみこませた布をゴキブリに侵入してほしくない台所に置くのに合わせて、以下のような対策をとってみてください。
餌となるものを排除する
生ごみはビニール袋に入れて口をきつく縛り、蓋つきのゴミ箱に捨てたり、食品を出しっぱなしにしないように気を付けます。
食べ物の細かなカスなども床に落ちていないか、夏の期間は念入りにおそうじされることをおすすめします。
生ごみも三角コーナーにためておくのではなく、こまめに捨てるようにしましょう。
水をできるだけ除去する
キッチンやふろ場の水気は使用後にふき取っておくと効果てきめんです。
1日の終わりだけでもしておけば、大きな効果が表れます。
水気をふき取るのはかなり大変ですが(我が家もなかなかできていません)、それだけに、できればかなり害虫の侵入を防げます。
室内の湿度を下げる
1つ上の「水をできるだけ除去する」と関連するのですが、部屋の湿度を下げることをおすすめします。
というのは、ゴキブリなどの虫は湿ったところが大好きだからです。
(そのため、ハッカ油スプレーに期待してスプレーを頻繁に行うと、なんと部屋が湿気だらけになってしまい、逆効果、の声もあります)
関連として、こちらの記事では原液でハッカ油を使う方法についてご紹介しています。
CHECK!>>ハッカ油の原液で虫除け!100均材料でアロマストーンの簡単作り方を画像付きでご紹介
夏場に湿度を下げる、となるとクーラーなどの空調に頼る他ありませんが、部屋の温度を20℃以下の低温かつ湿度55%以下にしておけば、かなりの虫の繁殖を防ぐことができます。
ずっとその温度湿度を保つことは経済的にも、寒さ的にも厳しいと思いますので、1日に数回、行うことを目標にしてみてください。
虫が繁殖するには適度な温度湿度が持続することが必要なので、そこで定期的に温度湿度が低い時間があれば、虫の繁殖が止まる、ということなのです。
乾燥した空気を作ったら、それを空調のない部屋に扇風機などで流したり、家の中に空気の通り道を作ったりすることも有効です。
害虫対策はなかなか一筋縄ではいかないものですが、ハッカ油と他のものを上手に組み合わせて、息の長い対策をすることが重要ですね。
ゴキブリはハッカ油に慣れる!?
ゴキブリはハッカ油を使い続けていると慣れる、というような情報も聞かれます。
これについては真偽のほどは定かではありませんが、ゴキブリは駆除を繰り返すと特にその駆除剤に耐性のある個体ばかりが生き残って繁殖し、「スーパーゴキブリ」なるものが誕生すると言われています。
そのイメージもあってゴキブリはハッカ油にも慣れる、というイメージもついてしまっているのではないでしょうか。
家中のゴキブリを一掃したい、という方には一度プロが使っているゴキブリ駆除剤の使用を検討してみてもいいかもしれません。
CHECK!>>プロご用達のゴキブリ駆除薬はこちらゴキブリが巣に持ち帰って他のゴキブリに連鎖して殺虫することを想定して作られた駆除剤なので、嫌な死骸を見る可能性も少ないんです。
6か月ほど効果が持続するというのもいいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ハッカ油の虫除けスプレーを作ったのに効かない、という場合も諦めずに現状をチェックしてみることをおすすめします。
後半に書いた湿気を下げる方法なども効果を実感していただけると思います。
繰り返しになりますが、ハッカ油にあるのは虫のあくまでも忌避性なんです。
上手に他の対策と組み合わせて快適な夏をお過ごしくださいね。
こちらの記事では同じくハッカ油を使って夏を少しでも涼しく過ごす方法をご紹介しています。合わせてご覧ください。
おすすめ!>>ハッカ油をシャンプーやボディーソープに混ぜると爽快!体臭にも効果はある?