子供に浴衣を着させてみたけれど、なんだか丈が長い?とお困りのあなた。
子供の浴衣は腰上げですでにおはしょりが縫い留められていることが多く、どうやって丈調整すればいいの?と迷いますね。
そこで今回は子供の浴衣の裾上げを簡単に10分でやる方法をご紹介。
子供がかわいくジャストサイズで着るためにも、ほんのひと手間、かけてあげてくださいね。
逆に、浴衣が短い!という場合のサイズ直しの方法はこちらの記事を参考にされてくださいね。
CHECK!>>子供の浴衣が短いときのサイズ直し方法は?肩上げや腰上げなしでも大丈夫?
目次
子供の浴衣で丈が長いときの直し方
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子供の浴衣を買ったはいいけれど、ちょっと丈が長かった。
そのまま着せると裾を引きずりそうな状態。
こんなこと、ありますよね。
浴衣は年に数回しか着ないものですし、できれば大き目を買って2年くらい着てほしいものですし。
でも、大丈夫です。
日本の着物や浴衣はある程度サイズ直しをして着られるようになっているので自分で調整が可能ですよ。
ある程度子供さんが大きい場合で、大人のゆかたを子供用に着つけてあげるのは可能?とお考えの方はこちらの記事もご覧くださいね。
CHECK!>>大人の浴衣を子供に着せることは可能?判断とサイズ直しの仕方について子供の浴衣にある腰上げって?
そこで、こども浴衣のサイズ調整に一役買ってくれるのが腰上げです。
大人の浴衣の着付けでは、腰部分で丈長さを調節して折り上げておはしょりを作りますが、子供の浴衣の場合は丈調整のための折り上げ部分を縫い留めてしまうんですよね。
これが、腰上げ(身あげ)です。
詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
CHECK!>>子供の浴衣の着付けにおはしょりは作らない!?腰上げとの違いもご紹介
というのが、子供はとっても元気に動くのでおはしょりを腰ひもで固定して作っていても腰ひもから外れて「殿中でござる」状態(裾を引きずった状態)になってしまうからなんですよね(笑)
確かに、うちの子供の動きを見ていても、腰ひもでおはしょりを長時間キープするなんて無理だろうな…と思います。
また、この腰上げがあることで、親が着付けをするときにもとってもかんたんに着つけてあげられます。
大人のゆかたの着付けで一番難しいのが、おはしょりをきれいに作ることですもんね。
また、普通のスカートなどは丈が長い場合、裾を折ってサイズ直し(=裾上げ、丈詰め)をしますが、浴衣の場合は裾で調整すると全体のバランスがおかしくなってしまうので腰部分で調整します。
腰部分で長さを調整するので腰上げというんですよね。
腰上げがある浴衣とない浴衣がある?
ただ、この腰上げですがあるものとないものがあります。
最近は着物を普段から着る人が少ないため、「より簡単に着せられるように」ということで、腰上げありの子どもゆかたが大変多いです。
浴衣売り場などに行くと、
で売られていることが多いですね。
そこで、今あなたがお持ちの浴衣が腰上げありのものなのか、腰上げなしのものなのかによっても対応方法が変わってきます。
子供の浴衣腰揚げありの場合の裾上げの方法
すでに腰上げがある場合はほどいて腰上げを作り直すの?と思われるかもしれませんが、そこまでしなくても大丈夫です。
今時の量販店で買える浴衣は腰揚げもミシンで縫われていることが多く、ほどくのはちょっと大変ですよね。
そこで、現在の腰上げ(おはしょりを留めたところ)は置いておいたうえで、さらに腰部分で丈を調節するように浴衣を裾と平行に折り上げ、ざくざくと5センチ間隔くらいで並縫いで縫っていく(最初と最後に返し縫いをしてください)だけでOKです。
これなら10分ほどでできますよね。
帯の下に隠れると腰上げを二重にしたことはわかりませんし、今年はそのまま置いておいて、来年子どもさんが大きくなっていたら自分でした方の腰上げの縫い目をほどけばOKです。
さらに子供が大きくなったら、元々の腰上げの糸をとってしまってもOKです。
腰上げがないと子供の浴衣としてダメ、ということではなく、あくまで子供が長い期間着られるよう工夫してうまれたものが腰揚げですので、なければないでOKです。
腰上げなし、おはしょりなし、肩上げなしで着ても子供の場合はすっきりかわいく着られますよ。
大人女性の場合はおはしょりを作って浴衣を着るのが普通ですが、これは大人女性が気になるヒップをカバーする効果もあるからでは!?なんて思っています。
また、成人女性の場合は身体にカーブが多いので、おはしょりがあることでそのカーブの緩衝材となって、着崩れを防止してくれる働きもあるんですよね。
比較的寸胴な子供の体型なら、男性浴衣の着方と同じ、おはしょりなしでもOKというわけなんです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
CHECK!>>子供の浴衣が短いときのサイズ直し方法は?肩上げや腰上げなしでも大丈夫?
子供の浴衣腰上げなしの場合の裾上げの仕方
腰上げなしの浴衣の場合は自分で腰上げ部分を作ればOKです。
こちらの方が少し時間はかかりますが・・・
こちらの動画が、0から腰揚げをする方法がわかりやすかったですよ。
長さの決め方やしるしのつけ方など詳しいです。
印つけができたら、縫い方の方法もあります。
また、袖の長さも長い、という場合は自分で肩上げをしてもいいですね。
こちらの肩上げは慣れてくると1時間でできるようになる、とのことです。
ただ、もう140センチ~150センチの浴衣のような、腰揚げがない浴衣の場合は、腰上げで縫い留めることをせず、大人と同じように腰ひもで留めて着付けをしてあげてもOKかな、と思います。
(こどもさんがおしとやかに歩けるか、にもかかっていますが(笑))
参考までに、京都では十三参り(数え年の13歳で行う)後は肩上げ、腰上げをしません。
腰ひもでおはしょりを作る着付けの場合、補正をした方がきれいに長い時間キープできます。
補正の方法はこちらの記事を参考にされてくださいね。
おすすめ!>>浴衣の崩れない着方ってあるの?着崩れ防止のためにできること3選
お母さんが浴衣の着付けに慣れている場合は腰ひもでおはしょりを作って大人と同じように着付けをしてあげてくださいね。
その場合、浴衣のセットには腰ひもが付属していないこともあるので、手持ちのものがあるのか確認をしておいた方がいいと思います。
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子供の浴衣は丈をどれくらいにすべき?
子供の浴衣の丈はどれくらいにするのが適正なのか?と疑問に思われる方もいると思います。
長さとしてはくるぶしがぎりぎり見える丈がいいとされています。
大人の着物だと引きずらない程度にできるだけ長く着つけた方が落ち着いていて見えるのですが。
そもそも浴衣は着物より短めの丈で着るものですし、子供だと気持ち短めくらいで元気に着る方がかわいいのかな、と思います。
あんまり長いと動きにくいと思いますし、子供が裾につまずく可能性もありますよね。
子供さんに浴衣を羽織らせて、くるぶしが見える位置まで着物の身頃を簡単に折り上げ、ピンで止めた後に縫っていくといいですよ。
子供の浴衣で丈が長いときの直し方 まとめ
いかがだったでしょうか。
子供の浴衣を買ったときに丈が長いときのお直しの方法をご紹介してきました。
丈を直すのは私も正直面倒に思いますが、ジャストの丈で着るのがかわいいので、ぜひひと手間かけて夏のかわいい思い出を作ってあげてくださいね。
浴衣の準備ができたら、次は着付けに必要な物と着せ方の手順をおさらいしてみませんか。
去年も着せているから知っている!という方も、確認しておくと当日スムーズに準備ができますよ。
また、子供の浴衣に必要な道具はわかっているけれど、今年はとびきりかわいく着せてあげたい!という場合は髪型を素敵にしてみませんか。
こちらにて簡単なのにかわいい厳選髪型をご紹介しています。
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