子供に浴衣を着付けたいけど、あれ?子供の浴衣にはおはしょりは作らなくていいの?と疑問に思っていませんか?
そこで今回は子供のゆかたにおはしょりがいるのかと、腰上げとおはしょりの違いについてわかりやすくご紹介します。
子供の浴衣の着付けでおはしょりは作らないの?
子供の浴衣の着付けを初めてするときに疑問なのが、おはしょりを作らないの?おはしょりを作る面倒な工程はないの?ということですよね。
おはしょりとは大人女性浴衣を着る時にウエスト~腰部分にひだをとって着丈を調整する部分のことです。
これがあることで着物や浴衣は女性のカーブを帯びた体つきにもフィットしますし、着る人着るタイミングで多少のサイズ調整が可能、と合理的になっています。
でもこのおはしょりですが、浴衣初心者の方には特に着付けで難しいポイントになっています。
どれだけがんばってもおはしょりがぐしゃぐしゃ、うまくできないなんて悩みポイントでもありますよね。
そんな浴衣のおはしょりですが、子供の浴衣にはなんと不要です。
といいますか、子供の場合はおはしょりのかわりに「腰上げ」(身あげ)で対応します。
↑こちらの写真の下の方の横長の〇が腰上げ部分です。
腰上げというとおはしょりと似ているのですが、腰部分で余分な丈分を折り返し、縫ってしまったものになります。
縫ってあるので子供が激しく動いても重なり部分が落ちてくることはありませんし、活発な子供が着るのに合理的になっています。
また、腰揚げがある、ということは「まだ着物の丈に余裕がある=成長する伸びしろがある」ということにつながり、子供らしさ、あどけなさを出すポイントでもあります。
大人の浴衣でおはしょり部分が長いとみっともなく見えやすいのに対し、子供の浴衣は膝小僧の上くらいの低い位置に腰上げがあっても問題ない、という人もいるくらいです。
上の水色の写真の浴衣でも大人のおはしょりよりも長めに腰あげがとられているのがわかると思います。
腰上げとおはしょりの違いとは
そういうわけで、腰上げとおはしょりの違いというと
丈を調整するのに腰紐で作ったもの…おはしょり(成人女性用)
となります。
ちなみに成人男性の場合は対丈(ついたけ)といって自分の着丈ぴったりのゆかたを着るので腰上げもおはしょりもありません。
こんな違いがあるのが、着物って面白いですよね。
そして具体的な浴衣についてですが、ネットショップや量販店などで浴衣を買うと、たいていこのような浴衣の仕様になっていることが多いです。
いろんなショップさんをこの夏も見ましたが、大概このようになっていますね。
▼こちらのレトロかわいい浴衣も同じ扱いになっていました。
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ですので、100センチ~130センチの浴衣は胸部分に縫い付けられた紐をささっと結ぶだけで楽々着付けができます。
浴衣をはおって紐をぐるっと結んで固定し、その上から兵児帯をちょうちょ結びなどするだけです!
浴衣のうちあわせ部分の上下を間違えなければこどもさん本人でも着つけられると思います。
140、150cmの浴衣だとおはしょりを作らないといけないから大変…と思われるかもしれませんが、
小学生くらいのお子さんでまだウエストのくびれが少ない場合だと大人女性に比べてかなりおはしょりを作るのは楽だと思います。
理由は寸胴に近い体型なので、布が横に余ってくる部分が少なく、しわになりにくいからです!
子供の浴衣の着つけは簡単なので、ぜひ帯部分で時間をかけてよりかわいくしてあげてください!
普通の蝶結びでもちろんOKですが、つけたい!という方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
子供用にももちろんできる帯結び方法になっています♪
CHECK!>>浴衣の兵児帯大人女性の結び方 簡単な方法からアレンジまで粋に大人かわいく
子供の浴衣の着付けでおはしょりは不要?まとめ
いかがだったでしょうか。
浴衣のおはしょりと腰あげの違いについてご紹介してきました。
違いはわかったけれど、「腰上げをとるほど着丈が足りない…」なんてお悩みの方はこちらの記事を読むと解決しますのでぜひ合わせてご覧くださいね。
おすすめ!>>子供の浴衣が短いときのサイズ直し方法は?肩上げや腰上げなしでも大丈夫?