浴衣を買ってみたはいいけれど、羽織ってみるとなんだか丈が長い気がする?これってもう着られない?なんてお悩みではありませんか。
そこで今回は男性が浴衣を着る場合のベストの丈や身長からの計算方法、浴衣が長かった時に上手に着る方法についてご紹介します。
目次
浴衣の裾が長い! 男の場合の対処方法
浴衣も最近はネットで買うことが多くなってきて、仕立てる人も少なくなってきました。
ネットでS、M、Lのような表記を見て自分に合ったサイズを買っても、羽織ってみると長かったなんてことは起こってしまいがちです。
ただ、長い丈のものを短く着ることはできても、短い丈のものを長く着ることはできないので、長めであった、というケースの方が幸運だったと言えます。
それでは、まず、男性のゆかたの丈はどれくらいにして着ればいいのでしょうか。
男の浴衣で裾の長さはどれくらいにするもの?
浴衣は普通の着物に比べて気持ち短めに着るものなので、裾はくるぶしにかかるかかからないかくらいの長さにします。
浴衣を羽織り、鏡の前で左右の布(上前・下前)を合わせてみたときに、くるぶしに当たる部分と浴衣の下端(裾)に何センチくらいの差があるのか見てみてください。
大体ゆかたの場合、身丈は着る人の身長から26~28センチをひいたものがちょうどいいと言われています。
そこからも、今長いと思っている浴衣がどれくらい長いものか判断してみてください。
理想の丈よりどれくらい長いものなのかわかったところで、浴衣を短く着るための準備をします。
浴衣 男性用の裾長いとき
浴衣を水で洗う
まず、試したいのが浴衣を洗う、ということです。
浴衣は綿でできているので洗うと縮みます。
驚くことに、数センチほど~10センチ近く縮むものもあります。
反物から浴衣を仕立てる場合は、この縮みに備えるために、あらかじめ水通しした布で作ることが多いのですが、既製品・プレタ品などで安く売っているものは水通しがされていないことがほとんどなので、縮む可能性があります。
ですので、洗ってからどれくらい縮んだかをまず見てみる、というのが1つの方法です。
ただ、洗ってしまうと返品できないことも多いので、洗う前の段階で10センチ以上浴衣が自分の理想の丈より長い場合は返品・交換してもいいですね。
もっとも、ネットなどで格安で買った浴衣の場合は返品不可のこともあるので、その場合は「もう返品不可だから洗って縮むかどうか見てみよう」ということになりますね。
浴衣の自宅での洗い方
浴衣は水洗いができるので、きれいに畳んでネットなどに入れ、水で優しく手洗いして洗濯機で1分ほどの脱水にかけ、それを着物ハンガーにかけて干します。
干したものはあて布をしながらアイロンをきれいにかければ完璧です。
その状態で再度羽織ってみて、まだ長ければ浴衣を短く着るために腰部分で調節をします。
腰部分で浴衣を縫い留めて裾を短くする
女性がおはしょりを作るように、腰ひもで余分な長さ分を留めてもいいのですが、
男性の場合はそんなに長さを出せるほど長くはないと思いますし、崩れてきても大変なので腰部分で身丈を短く縫い留めることをおすすめします。
方法としては、浴衣を広げて腰部分(ちょうど帯を締める辺り)で布を折り上げ、布がだぶって(正確には布は3枚重なるようになります)重なる部分を裾と平行に一直線で作ってから、縫い留めます。
浴衣とできるだけ同じ色の糸(縫い目を目立たせないために重要です!)を使えば、ざくざくと大きめの目で縫っても大丈夫です。
ちょうど浴衣の帯を締める部分で縫い留めれば裾上げをしていることも目立ちません。
どれくらい折り上げるか決める時にも、くるぶしが見えるかみえないかくらいの理想の丈になるように気を付けてみてくださいね。
浴衣の裾が長い! 男の場合の対処方法 まとめ
いかがだったでしょうか。
男性ものの浴衣が長い場合に正しい丈で着るための対処法についてご紹介してきました。
浴衣を洗ったり、縫ったりは少し面倒ですが、理想の丈で着られると何倍も浴衣姿が美しく決まるのでぜひチャレンジしてみてください。
こちら↓の記事では男性が浴衣を着る際に出てくる疑問について、脇役の腰ひもに焦点を当てて書いていますので簡単にきれいに着たい方はぜひ合わせてご覧ください。
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