幼児や赤ちゃんにあげる市販のパンはどうやって選べばいいの?とお悩みではないですか。
たくさんのパンが売られていますが、パンにはたくさんの添加物が入ったものが多く、子どもにあげるには気になってしまいますよね。
そこで今回は子供にあげるなら、とママ目線でのパンの選び方とスーパーやコンビニでも買えるおすすめの具体的商品名をご紹介します。
目次
子供用の市販のパンの選び方
子供ってパン大好きですよね。
ごはんよりも甘みを感じやすいのか、うちの子を見ても、周りの子を見ても、特に小さいうちはパン好きの子って多い気がします。
わが子も乳児の離乳食のときからパンがゆが大好きです。
でも、だからこそ気になるのが市販品のパンの選び方。
もちろん一番いいのは信頼のおける街のパン屋さんを見つけて、パン専門店で買うことなのですがお値段も市販のパンよりも高いことが多いですし、わざわざ買いに行かなければいけません。
手軽にいつでも手に入る、市販のパンの選び方のポイントをいくつかご紹介します。
①イーストフード、乳化剤不使用
最近大手製パンメーカーのパンでも増えてきた、イーストフード、乳化剤不使用のパン。
まず、イーストフードとは何かご存知でしょうか。
私は以前、イーストフードとイースト(酵母菌)を混同して考えており、「イーストならパンを膨らませるのに絶対必要なのだから不要な添加物ではないのでは?」と思っていました。
でも、イーストフードとは文字通り、酵母のための餌のようなもので、これを使うことでパンを短時間でふわふわに発酵させることができるものです。
家でパンを作るときに塩化アンモニウムやグルコン酸ナトリウムを使用しますか?
普通、答えはNOですよね。
でも、今挙げた、理科の実験で使うような化学物質がイーストフードの正体です。
また、乳化剤も「乳化」とだけ聞くとそんなに悪いものに思えませんが、これも本来必要のないものです。
乳化剤を摂取すると体内に炎症が引き起こされる、という報告もあります。
また、乳化剤の場合は含まれる不純物についての規定がないため、純度が低いもの(何が混じっているかわからない)が使われている、という危険性もあります。
乳化剤があることで、水と油、という本来は混ざり合わない物質が安定して混ざった状態を保つことができます。そのため、市販のパンは買ってから数日たってもふわふわのままでカチコチになったりはしません。
スーパーやコンビニのパンの袋の中に水滴がついていたり、パンがぱさぱさになっていたりなんてことはなく、いつも完璧・きれいなパンですよね。
でも、その分手作りのパンにはない不要なものが含まれている、と考えた方がよさそうです。
②国産小麦粉使用のもの
国産小麦粉の流通はかなり少なくなっているので、大手製パンメーカーのパンは輸入小麦のものばかりです。
でも、輸入品は長い船旅に堪えるために収穫後も大量の農薬が振りかけられ、ポストハーベストの問題が深刻だと言われています。
できることなら国産小麦粉使用のパン(国産小麦粉100%と表示があるもの)がおすすめです。
また、これは個人的な感想ですが、国産小麦粉使用のパンの方が小麦の風味がからっと軽いというか、あっさりと食べやすい味のものが多い気がします。
③原材料数が少ないもの
パンの原材料として表示される食品の数はメーカーによってかなり開きがありますよね。
特にお惣菜パンの原材料を見ると、恐ろしいことに30個くらいの原材料が書かれているものも。。
パンだけでなく、パンに乗ったハンバーグやコロッケ、ホイップクリームなどにもたくさんの添加物が使われているのでこうなってしまうみたいですね。
でも、パンは本来は小麦粉、砂糖、塩、水(牛乳)、イースト、油脂くらいがあれば十分作れるものです。
よって、パンを選ぶときはこれら基本的な原材料と比べていくつ異質な物があるんだろう?、数が多ければ多いほど子供には不向きの可能性が高い、と思ってもらうといいです。
1つ添加物を入れて、「味が不自然になったので〇〇を足して美味しく見せかけよう、香料も足そう…」というように他の添加物も連鎖的に使われている場合も多いです。
私もパンの原料表示を見て、その行が3行以上あるパンは、「どう考えても買えない・・・」と判断して棚に戻すことが多いです。
④マーガリン、ショートニングが使われていないもの
マーガリンやショートニングに多いと言われるトランス脂肪酸。
体内での分解が難しく、糖尿病や生殖器系の病気、がんなど様々な病気との関連も多数報告されています。
それでも企業が使用をやめないのはマーガリン、ショートニングがバターに比べて安いからなのかな、と思います。
でも、イノダコーヒ本店のモーニングに行ってきた!混雑具合は?パンは懐かしの味の記事にも書きましたが、私はマーガリンやショートニングの入った食べ物をなるべく避けるようにして生活しているので、もしこれらのものが入ったパンを食べるとすぐにわかります。
風味が全く違うんですよね。
マーガリンの方が、つんと角の立った乳製品もどき?の香りがして、バターと少し似ている香りのはずですがバターとはやはり全く違います。
子どもにはバターやオリーブオイルなどの比較的安心して食べられる油脂でできたパンを食べさせたいものです。
小さいうちから本物のパンの味を教えることも大切ですね。
おすすめ!2歳の子のお菓子やおやつは市販のものだと何がいい?おすすめ5選をご紹介!子供のパンのおすすめ 市販品では
では、スーパーやコンビニに売っているパンの中から、上記のような条件を比較的多く満たしているパンをご紹介します。
まあでも、イーストフード、乳化剤不使用は多くなってきていてもマーガリン、ショートニング不使用のパンは本当に少ないです。
かなりの少数派なので、見つけるのも苦労しますが・・・
これならこどもに食べさせてもいいのかな、と思った具体的な商品はこちらです。
①Pasco の国産小麦のカンパーニュ
こちらはすべてのスーパーにあるわけではないと思うのですが、大手製パンメーカーの中でも比較的添加物を入れないパン作りをしているパスコから発売しているカンパーニュです。
カンパーニュとは平べったい円状に成型された田舎風のパン。
食事にもぴったりのハード系のパンですよね。
7枚にスライスされているので、普段カンパーニュなんて食べない!という方でも食べやすくなっています。
原材料はこちら。
小麦粉はなんと国産小麦粉100%使用。
国産小麦粉使用、というのは50%以上国産のものを使用していたら書けるという抜け穴?があるのですが。
このパンはきちんと100%使用となっています。
加工でんぷんが含まれているのが少し気になるところでしょうか。加工でんぷんは安全性がまだよくわかっていないところも多いんですよね。。
「デンプン」とあるので天然の成分のように思いますが、化学的に変化させられたデンプンなので、まだリスクがわからない部分も多いんです。
「窯焼きパスコ」とあるように、石窯で焼かれているのもポイントです。
パンの表面はこんな感じです。
カンパーニュなので、表面は結構硬いのですが、中は柔らかめで美味しい!
そして小麦の香ばしい香りがすごくするんです。
そして断面を見ると真っ白ではなくてちょっとベージュ色の粒粒が見えるのですが完全に精製されていない小麦粉が使われているんでしょうか。
あと、表面は結構ざらざらしていて、さらにそこに小麦粉がかかった状態で焼かれているのが市販のパンとしては画期的だなーという感じです。
スーパーやコンビニのパンって表面が均一で不自然なくらい整っているものばかりじゃないですか。
こちらのパンは、素朴な感じや精製されすぎていない美味しさを追求したパンなんだな、と感じます。
パッケージでもトースターでのリベイク(温め直し)して食べることがおすすめされていますが、私としてはチーズを載せてしっかりめに、2分くらい焼いて食べると香ばしさMAXでおいしかったです。
ほんと、パン屋さんのパンを食べている感じですね。
これで私の買ったスーパーではお値段が¥170(税抜き)でした。
Pascoといえば超熟が有名ですが、超熟にはバター入りマーガリンが入っていますよね。
今回ご紹介した「国産小麦のカンパーニュ」のようなマーガリン、ショートニング不使用のパンは本当に貴重です。
逆に、余計な添加物が入っていないためかパン表面が硬めなのがこどもには必ずしも食べやすいとは言えないのですが、ある程度歯が強くなってきた子供さんにおすすめです。
②国産小麦粉使用:〇、100%国産
③原材料数が少ないか:〇(といっても10品)
④マーガリン、ショートニング不使用:〇 オリーブオイル使用
②セブンイレブン のセブンブレッド
セブンイレブンは大手コンビニの中でも比較的添加物の少ない食品づくりをしているのかな?といった印象です。
いつでも近くの店舗で買えるのがいいですよね。
②国産小麦粉使用:×
③原材料数が少ないか:〇(11品)
④マーガリン、ショートニング不使用:〇
③Pasco の超熟フォカッチャ
こちらは最近Pascoから発売になったフォカッチャです。
深津絵里さんのコマーシャルも結構見ますよね。
フォカッチャとは平べったく成形されたイタリアの食事パン。
イタリアンのお店で熱々をオリーブオイルにつけて食べるのがおいしいですよね。
でも、スーパーやコンビニなどではなかなかフォカッチャって見ないので新鮮な感じ。
私が思うに、フォカッチャは焼き立てを食べるから美味しいのであって、冷めてかちかちになると魅力半減な気がするんですよね。
だからフォカッチャは大手製パンメーカーであまり作っていないのかな、と。
原材料はこちら。
小麦粉は国産小麦粉100%ではないのですが、国産小麦粉ゆめちからを小麦粉中3%使用しています。
上記でご紹介したPasconoカンパーニュに比べて、加工でんぷんも入っていません。
パンの表面はこんな感じです。
食べてみると表面は少し硬めなのですが、中は結構柔らかめでちょっと普通のフォカッチャとは違うかな・・・という感じ。
確かにオリーブオイルが原材料の2番目に書かれているのでオリーブオイルのいい匂いがかすかにします。
でも生地が少し甘いかな・・・と思います。
本場のフォカッチャは食事パンですし砂糖を入れないのが定番ですもんね。
甘いせいなのか生地の中身がパリッとしていないんですよ。
やっぱり焼いて時間が経った時の食べやすさ、おいしさを考えて柔らかめ、甘めに寄った作りになっていると思いました。
フォカッチャとは別物、と考えて食べないとがっかりするかもしれません。
ただ、その分子供にもおいしく、食べやすいみたいでパクパク食べていました。
そして、こちらもマーガリン、ショートニング不使用なのはありがたいです。
(フォカッチャはバターなどの乳脂肪分が入らず、オリーブオイルで作るのが本来の方法ですもんね)
②国産小麦粉使用:×、ただし3%国産
③原材料数が少ないか:〇(といっても9品)
④マーガリン、ショートニング不使用:〇 オリーブオイル使用
あとは大手製パンメーカー、コンビニでは今回挙げたPasco、セブンイレブンのほかにタカギベーカリーも比較的添加物が少ない印象です。
そして添加物が少ないパンは概してお値段も高め!
本来不要な添加物が入っている方が安いってどういうこと?と思ってしまいますが。
添加物が入っている方がパンをふわふわに膨らませることができて、少ない小麦粉でもパンを作れたり、保存性を高めて賞味期限を伸ばせたり・・・といったカラクリがあるようですね。
そして、パンメーカーのサイトを見てもどこも原材料を載せていないことがほとんどです。
これには何か意図があるのかな?と思ってしまいますね。。
また、TVCMでトランス脂肪酸0であることを宣伝しているフジパン本仕込という食パンが、なぜ安価なのにトランス脂肪酸フリーにできるのか?疑問に思ったので調べてみた記事はこちらです。
合わせてご覧くださいね。
子ども用の市販のパンの選び方まとめ
いかがだったでしょうか。
子供用の市販のパンの選び方と具体的なおすすめ商品をご紹介してきました。
パンは毎日のように食べるもの。
私もついつい安いものばかり選んでしまいがちなのですが、「安い物ばかり選ぶ」ということは「添加物を使って安くパンを作る会社を応援する」こと。
ぜひ、消費者としては添加物の少ないパン作りをしている会社の商品を選んで、そんな商品が日本の市販のパンのスタンダードになっていってほしいですね。
そうは言っても近所にトランス脂肪酸対策がされたパンが買えるお店がないという人も多いかもしれません。
そんな方にオススメなのがらでぃっしゅぼーやの宅配です。国産小麦粉やバターなどの原材料にこだわったパンが豊富に揃っています。
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