食パンは毎日のように食べるものだから安全なものがいいけれど、マーガリンやショートニングを使用していないものはごく少数ですよね。
最近、TVのCMでフジパン本仕込は「トランス脂肪酸0」とうたわれていたので気になって購入、トランス脂肪酸0の理由を探ってみました。
目次
フジパン本仕込みはトランス脂肪酸ゼロ
市販のパンはマーガリンやショートニングを使用していないものを探すのが本当に難しいです。
そんな中、フジパンのCMでは「原料にこだわり、おいしさも守る。新しい当たり前。」としてイーストフードと乳化剤の不使用、トランス脂肪酸も0であることがアピールされています。
スーパーで買える比較的安価なパンなのになぜトランス脂肪酸0にできるの?と疑問に思って早速買ってみました。
うちの近所のスーパーで税抜き148円でした。
パン屋さんなら1斤300円前後はするので、それに比べるとやっぱりかなり安いんですよね。
そのパッケージがこちら。
パッケージの下の方に「北海道産バター」「北海道産砂糖」、「瀬戸内産塩」を使用、とあります。
国産の調味料ばかり使用しているのは好感が持てますよね。
でも、本仕込はそんなに高いわけでもないパンなので、油脂が北海道産バター100%ではないわけでした。
原材料を見てみますと
砂糖
バター入りマーガリン
脱脂粉乳
食塩
ショートニング
パン酵母
発酵風味料
ビタミンC
となっています。そしてその下の栄養成分表示の欄にはトランス脂肪酸:0gである旨も書かれています。
保存料(酸化防止剤)の目的と思われるビタミンCも入っていますね。
ビタミンと言われると体にいいのかな、とつい思ってしまいますが添加物が入っています。
こちらのフジパンのビタミンCがどこの物かはわかりませんが、現在流通しているビタミンCのほとんどは安価な中国産である、というのが実情です。
また、トランス脂肪酸0ですがバター入りのマーガリンも入っていますし、ショートニングまでも入っています。
バター入りマーガリンと言うとバターも半分くらい入っているのかな?と思ってしまいますが、風味付けにバターが入っているのみで、ほとんどがマーガリンだと思った方がいいと思います。
そしてマーガリンとバターが入っているのにトランス脂肪酸が0である理由。
それには2つの理由が考えられます。
トランス脂肪酸 0の食パン フジパン
①トランス脂肪酸フリーのマーガリンやショートニングが使われている
マーガリンやショートニング=トランス脂肪酸、と結び付けてイコールで考えてしまいますが、実はトランス脂肪酸がほぼ含まれていない加工油脂もあります。
こういったものですね。
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マーガリンやショートニングは常温で固体として存在できるように、硬化のための化学変化をさせて作られますがこの際にできるのがトランス脂肪酸です。
でも、最近ではエステル交換などの技術により、トランス脂肪酸の発生割合を従来よりかなり抑えて生産することが可能になっています。
②規定量より少なければトランス脂肪酸は0表示できる
また、改めてさきほどのフジパン本仕込のパッケージを見るっと、「イーストフード・乳化剤は使用しておりません。トランス脂肪酸0g。」
と書かれた下に「「食品表示基準」および「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針」に基づき、製品100gあたり、トランス脂肪酸0.3g未満、コレステロール5mg未満の場合は、0gと表示しております。」とあります。
つまり、先ほどご紹介したエステル交換法などを使ってトランス脂肪酸の発生をかなり低減することは可能ですが、完全なる0にするのは難しい。
でも、100gあたり0.3g未満、つまり0.3%以下しかトランス脂肪酸が含まれていなければ0と表示してもよい、という国の基準により0と表示している可能性が高いと思われます。
「トランス脂肪酸0」とあるが、「本当は0ではなかった!解析の結果微量ではあるが含まれていた!」なんて言って来る消費者がいても困るので、「きちんと食品表示基準によって許可された基準に基づいてトランス脂肪酸0の表示をしていますよ」とおことわりをしているというわけですね。
フジパン本仕込みの味は?
そして、普段はあまりマーガリンの入った食パンは食べないのですが、本仕込を初めて食べてみました。
すると、やはりマーガリンや発酵風味料の独特の風味はあるものの、全体として普通においしくいただきました。
スーパーでマーガリンやショートニング不使用のパンが売っていない、という時に今後は購入を検討しても悪くないかな、と思いました。
フジパン本仕込みはトランス脂肪酸ゼロの理由 まとめ
いかがだったでしょうか。
フジパン本仕込がトランス脂肪酸ゼロである理由について、考えられる理由をご紹介してきました。
添加物など何でもそうですが、トランス脂肪酸を完全に避けるのは本当に難しいですよね。
それでも、少しでも体に優しい食品はないのか?常に考えて選んでいくことは決して無駄ではないと思います。
そのためにも多少お値段がしても少しでも信頼ができるものを選んでいきたいと思います。
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