楽しい夏休みでも、憂鬱な気分になってしまうのが夏休みの宿題ですよね。
その中でも読書感想文は自由研究などと並んで、かなり重い宿題なのではないでしょうか。
そもそも読書感想文ってやる意味あるの?と思ってしまいますよね。
そんな方に、読書感想文をやる意味についてご紹介します。
また、何からしたらいいかわからない方のために、本の選び方と読み方までご紹介していますのできっと参考になりますよ。
目次
読書感想文って意味ある?
読書感想文って当たり前のように毎年夏休みの宿題に出るけれど、そもそもなんで出るんだろう、読書感想文って意味ある?と思っている方も多いですよね。
そもそも学校で習っていない
大体学校では読書感想文の書き方を国語の授業でもやらないところが普通だと思います。
国語の授業は毎日のようにあるのに、読書感想文の書き方なんて教わらないですよね。
また、自分の好きなことについて自主的に感想文を書くならともかく、あまり興味のない本について、いやいや感想文を書かされて、それをやってどんな意味があるんだろう、と思ってしまいますね。
それでは、ややまじめに読書感想文を書く意味についてご紹介します。
私も小学生の時は「なんで読書感想文なんて面倒な宿題があるんだろう・・・」と思っていましたが、大人になった今では、なぜ感想文の宿題が出るのか、はっきりとわかりますよ。
読書感想文の意味①本に親しむ機会を増やす
本を読めば世界が大きく広がります。
図書館に行けばたくさんの本を読むことができますし、全世界の英知を自分のものにすることもできます。
ただ、本はテレビや動画などと異なり、自分で考えて読み進めていかないと最後まで読み終わり、自分のものにすることはできないのですね。
そういった意味で本を読めるようになるには、小さいころからの訓練が必要なのでは、と思います。
なつやすみの時間があるときに、本をゆっくり読む機会を作り、読書に親しんでもらうことでその後の人生における読書ライフの充実を先生たちは願っているのではないかと思います。
読書感想文の意味②自分の考えをまとめる練習
社会人になると自分の考えを発表しないといけない機会はたくさんあります。
会議で発表したり、お客様と話したり、毎日のように自分の考えを言わないといけないときがあります。
仕事をするとそれが当たり前なんですね。
常に自分の意見を持つことが求められます。
その時に困らないように、今から自分の考えを持ち、それを人に伝える練習をするために読書感想文は有効です。
読書感想文の意味③文章を書く練習
社会人になると文を書くことも毎日嫌というほどします。
メールや会議の資料など、毎日驚くほどたくさんの文章を書かなければいけません。
メールなら小学生の僕も毎日書いているよ、という方もいるかと思いますが仕事のメールはとにかく簡潔にわかりやすく、相手に伝わるように書く必要があり、それがなかなか難しいのです。
また、入試や就職活動でも分を書くことは避けられません。
文章を書く練習を今からしておけば、社会人になってもきっと困らずに仕事ができますよ。
社会に出て働くようになると、「学校で文の書き方を習っていないので書けませんー!」という言い訳は言えないんですよね。
文章を書く練習をしておくと、きっと役に立つときが来ますよ。
悩む暇があったら書けるのでもったいない
読書感想文の書き方で詰まると、「感想文なんて意味があるのかな?」という考えになってしまいますが、どんな意味があるかなんかで悩んでいる暇があったら書けます!(笑)
といいますか、読書感想文なんて意味あるの?と考えるのは「感想文の宿題から逃げたい!っていうかこんな宿題やる意味あるの?→意味ないじゃん!」という言い訳をしているにすぎないのかな、と思います。
この思考は私もとっても理解できるので責めるつもりも全くありませんが。
でも、悩んでいる時間があったら読書感想文なんて書けるので、そんなに難しく考えずに書いてしまおうよ、ということなんです。
読書感想文の本の選び方
では、読書感想文の最初の一歩、本選びの仕方をご紹介しますね。
読書感想文は本を読んで自分の感想や意見を書けばいいのです。
自分の意見がどんどんかける、感想文を書きやすい本を選べばそれだけで読書感想文が書けた、という状態にぐんと近づきますよね。
自分の興味関心のある分野の本
自分の興味のある分野の本、というのはとても大事です。
今好きなスポーツに関する本、気になる歴史について書かれた本。
また、好きな映画の原作となっている本、という選び方でもいいですよね。
主人公に自分と共通点のある本
主人公と自分に共通点があれば、「主人公の気持ちになって」考えたり感想を書いたりがしやすいです。
例えば主人公と自分が同じ12歳である、とかそんな共通点でいいのです。
自分と主人公の比較もできますし、いくらでも文章を膨らませることができます。
環境問題や戦争などテーマがはっきりしている本
テーマがはっきりしている本もおすすめです。
何について書くべきかが分かりやすいですよね。
また、そのテーマについて自分がもともと知っている知識を織り交ぜて書くこともでき、「何を書こう?」
と思わずに書けます。
本のタイトルや表紙で面白そうな本
本の題名や表紙の絵などの第一印象も結構大切です。
人間の第一印象は侮れませんよ。
自分が「これは!」というものがあればぜひ手に取って中を見てみてくださいね。
文字の量が多すぎない本
文字は少なすぎると逆につっこみどころが少なくて書くのが大変だったりもするのですが、自分の書きたいことがある場合は少ない量でも大丈夫です。
文字の量が多すぎると読むのに苦労しますし、どこに何が書いてあったっけ?となったり、読み終わったころには最初の方に書いてあった内容を忘れていたりしますからね。
これらの選び方を参考に、まずは図書館などに行って、気になる本はどんどん借りてみてくださいね。
1冊だけに決めるのではなく、何冊か借りておいて、本当に書きやすそう、と思った本で書くといいですよ。
また、読書感想文の本を買いに行く暇がない、図書館に行く暇がない、という場合はどうすればいいのでしょうか?
→読書感想文の書き方 例文も小学生用があるので1日で書ける!今すぐ手に入る本の紹介もを見てみる
読書感想文の本の読み方
読書感想文の本が決まったらいよいよ本を読んでいきます。
あまり難しいことを考えずに、わくわくした気持ちで楽しく本を読んでみてください。
ここではノンフィクションの本とフィクションの本に分けて読み方のポイントをご紹介しますね。
ノンフィクションとは本当にあったことや実在の人物について記録したものです。
歴史や自然科学、伝記本などもこれに当たります。
フィクションは作者の空想から生まれた話です。
物語の登場人物を通して、作者は必ず言いたいことを表現していますよ。
それを読み取るのがポイントです。
ノンフィクションの本の場合
いつ頃のどんな話なのか
ノンフィクションの話の場合は実在の人や出来事について書かれているので、その事実について時代と場所、起こった内容について理解しながら読むのが大切です。
自分の体験に当てはめる
ノンフィクションの場合、自分の生活や体験したことに関係があることが必ず出てきます。
自分の生活で本と共通しているところはないか、しっかり考えてみましょう。
思いつかない場合はお母さんなどに聞いてみるのもいいですね。
発見したこと
本を読んで初めて分かったことや自分の考え方が変わったことは重要だし、読書感想文を書く上で中心に据えて書くだけでいい感想文が書けます。
フィクションの本の場合
印象的な場面を探す
印象的な場面があれば、その部分を何度も読むといいでしょう。
その場面が物語全体でどういう位置づけか、ということも考えられるといいですね。
登場人物に着目する
登場人物で気になった人はいませんでしたか。
主人公でなくても、気になった人を見つけ、その人の視点から考えてみると面白い感想文が書けます。
心の変化をとらえる
登場人物の考え方や行動の変化が書かれた部分は物語の大きなキーポイントであることが多いです。
どういった変化があったのか、またきっかけは何だったのかを丁寧に読み取りましょう。
共感したところを探す
登場人物の考え方や行動に共感したところ、疑問に思ったところを書き出してみましょう。
これらの読み方のポイントは、ふせんに実際に書き出して本の該当部分に貼っておくといいですよ。
どこに書いてあったっけ、となるのを防げます。
付箋がたくさん貼られた本ができれば、もう読書感想文は書けたも同然です!
→読書感想文の付箋を使った書き方 低学年のコツと順序を解説も参考にされてみてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
読書感想文なんて意味がない、と思っても避けて通れないのが夏休みの宿題ですよね。
まずは本を借りて読む、まで一気にやってしまって重い気持ちを少しでも解消しましょう。
本を読めれば、嫌な気持ちから解放され、何か書けるかも!という気持ちに不思議となりますよ。
ファイトです!
他にも読書感想文の書き方はこちらのページにまとめています。
⇒読書感想文の書き方 早く終わらせるための 本の選び方から例文まで
例文や文字数の膨らませ方など、きっと参考になりますよ。