夏休みの読書感想文の宿題は順調に進んでいるでしょうか。
読書感想文は一番重たい宿題の1つなので、終わればかなり気分すっきりで残りのなつやすみを楽しめますよ!
読書感想文を書いてはいるけれど、あと1枚が埋まらない、あと200文字程度が空欄のまま・・・など。
あと少しで完成なのに、最後の少しが書けないというあなた。
これを読めば、あと少し、原稿用紙を埋める方法がわかりますよ。
あと30分で完成させて、30分後には読書感想文が終わっているはずです。
目次
読書感想文の文字数が足りない!
読書感想文で指定される文字数って結構多いですよね。
小学生の場合、低学年で原稿用紙2枚(800字)、中学年~高学年で原稿用紙3枚(1200字)のことが多いですよね。
普段文章を書く機会もあまりないのに、この文字数の文をいきなり書く、というのはやっぱり大変です。
読書感想文は何割埋めればいいの?
ところで、制限字数の何割書けばいいのでしょうか。
できれば少なく済ませたいところ・・・ですよね。
しかし、字数制限のある宿題の場合、9割は埋めることが望ましいです。
つまり、800字の読書感想文の宿題なら720字以上、1200字の読書感想文なら1080字以上は書きましょう、ということです。
原稿用紙で考えると、800字の読書感想文なら最後の4行は空欄で出しても許される、1200字の読書感想文なら最後の6行は空欄でも大丈夫、ということですね。(400字詰め原稿用紙の場合。20ます×20行です)
ただ、たとえ全体の1割の量であっても、原稿用紙の最後が真っ白であると少し目立つので、9割以上書く、というのはあくまで最低限9割は書きましょう、ということです。
可能なら限りなく制限字数ぴったりまで書くほうが見た目にも美しいと思います。
原稿用紙の制限いっぱいまで書くほうが、先生にも「感想文を書くのを頑張った!」とアピールできると思いますよ。
ただ、単に1文の語尾を「~た。」ではなく「です。」「ます。」にして文字数稼ぎをする、あらすじをたくさん書いて文字数を増やす、などの方法では原稿用紙を完全に埋めるのは難しいです。
こちらの記事では粗筋をどのくらいの量に収めて、どのように書くべきなのかについてご紹介しています。
おすすめ!>>読書感想文の書き方小学生ならあらすじはどう書く?書き出し方法と量をご紹介
では制限字数にできるだけ近づけるために具体的にどんな内容を書いたらいいのか?4つの方法をご紹介しますね。
読書感想文の文字数が足りないときの埋め方
それでは感想文の文字数があと少し埋まらないときの書き方を2016年の高学年の課題図書にも選ばれた『大村智ものがたり 苦しい道こそ楽しい人生』の本を例にしてご紹介しますね。
表紙について書く
簡単に、表紙を見て素直に思ったことについて書くだけです。
表紙には絵や写真が載っていることが多いと思うので、それを見てどんな印象を受けたか書いてみるとよいでしょう。
この本の表紙はたくさんのアフリカの人たちに囲まれてにっこり笑った日本人の写真である。
写真のほとんどを埋め尽くすアフリカの人、人、人。みんなピースサインを作って楽しそうでもある。
白い歯を見せて笑っている人もいるのが印象的だった。
大村先生のことを知らなかった僕は、単純に「この写真はどういう状きょうなのだろう」、とこの本を手に取った。(165字)
表紙について、かなり詳しく書いてみました。
例に挙げている本は2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智さんの半生を描いたノンフィクションです。
表紙は大村先生が生み出した薬によって助かったアフリカの人たちと先生が一緒に写った写真なのですが、そういった予備知識なしに見ると「この写真はどういう状況?」という風に思うんですよね。
こんな風に、本の中身をまだ知らなかったときに表紙を見た第一印象を書くといいかもしれません。
そして、もっと字数を稼ぐのであれば本を実際に読んで「この表紙は〇〇ということを表しているのだ、とよくわかりました」などと、本を読んだからこそわかった、表紙の絵・写真が表す意味について書いてみるといいですよ。
事実を調べて書く
これはノンフィクションの本の場合にやりやすい方法ですが、本に出てきた内容について、インターネットや本などで調べて書くという方法です。
本には直接は載っていない、けれどその本を誰かに紹介するとなったときに効果的な小話をはさみこむ、という感じでしょうか。
大村先生は「平成の野口英世」とも呼ばれる人であると、インターネットで調べて知りました。
野口英世が黄熱病に苦しむ多くの人を救ったように、大村先生もまた、オルセンカ症の恐怖と闘う年間3億人の人を救っているということです。
これがいったいどれほどの人数なのか、僕には大きすぎる数字でとてもイメージできませんが、世界の人々にとてつもなく役に立つ功績を残されたということはわかりました。(186字)
まだまだ旬の話題であるため、インターネットや本を少し調べるだけでたくさんの情報がありました。
ノンフィクションではなく、フィクションの話の場合でも、「事実」として本に出てきた状況と自分の身の回りの状況とを比較して書くといいですよ。
印象的な部分を引用する
本文から特に印象的だと思った部分を引用する(書き写す)方法です。
引用をする、というのは本をそのまま写すことになるので、必要最低限の範囲を選ぶようにし、さらに「」かぎかっこを使って引用した部分が他の部分としっかり区別できるように書きましょう。
また、引用した部分は本文と1文字も異なることのないように注意深く書き写すようにしてくださいね。
「教師たる資格は、自分自身が進歩していることである」
これは母親の日記をひそかに読んだ大村少年が感銘を受けた、日記に書かれていた内容です。
この言葉には僕もはっとさせられました。
大人になって、先生という人にものを教える立場になってもそれにおごることなく、常に学び続ける姿勢をとるべきである、という考え方がよくあらわされた言葉だからです。
常に進歩していようとするあり方こそが、生徒の前に立つ教師の資格だと言い切る母親の姿勢に、大村少年は深く影響を受けたに違いありません。(235字)
引用というとずるい方法?のように思われがちですが、大学の論文作成などでも当たり前に使用される方法です。
長い文をだらだらコピーして書くのではなく、必要最低限の部分をさらっと引用して書くことで、文全体が締まる効果もありますよ。効果的に使ってみてください。
「もしも〇〇だったら」を書いて膨らませる
登場人物がもし〇〇な人だったら、という想像をしてみるのもいいですね。
読書感想文でもしもの話を書くのは、「私がもし主人公だったら」の立場が多いですが、これをもっと視点を変えて、「主人公のお母さんがもし「なんでも子供に教えてあげるべき」というような過保護な考え方であれば、主人公はこんなに世界で活躍する発明家にはならなかったと思います。」などのように書くのも面白いのです。
主人公と深く関わりのある登場人物を他の人に置き換えてみて、その場合主人公にはどういった影響が出るのか?というところを考えて書くと面白いと思います。
歴史で有名な人などに置き換えてみるのもいいですね。「もし豊臣秀吉のような策略家だったら・・・」、「もしもガンジーのような徹底した平和主義者であったなら・・・」などが例ですね。
読書感想文の文字数をカウントすれば素早く終わる!
これまで読書感想文の字数が足りない時に文章を膨らませる方法を見てきましたが、
実際に書くときには、原稿用紙に書き出す前にパソコンで文章全体を書いてみる、という方法もおすすめですよ。
原稿用紙に書いていると前の方の文に後から付け足す、ということもしにくいですよね。
最後の方の文にとってつけたように長々とした文を書いて、ます目を埋める、ということになりがちです。
また、原稿用紙に書いては消し、書いては消しだと時間もかかるし原稿用紙が汚くなってしまいます。
パソコンのワードのソフトなどを使って、文字数をカウントするのでもいいですし、こういった文字数カウントができるサイトにアクセスしてこれまで書いた文章を打ち込み、長さを確認しながら文章の加筆修正をすると早いです。
ただ、読書感想文の場合は、制限字数が「原稿用紙の書き方にのっとって書いた場合に使用される字数」とされていることが多いです。
文字数カウントで出た文字数よりも、実際の原稿用紙に埋めた方が文字数を消費するので、そこは注意が必要です。
大体文字数が足りそう!となれば原稿用紙に手書きで写しながら微調整してくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
読書感想文のあと少しの文字数を埋める方法にはいろいろありましたね。
足りない文字数を埋める方法をお伝えしましたが、「あっ、こんなことも実は書きたかったかも・・・」とます目を埋めていくと、意外に制限字数を超えそうになるというのはよくある話です。
読書感想文完成まであと少し!素早く終わらせて、残りの夏休みをより楽しくお過ごしくださいね。
他にも読書感想文の書き方はこちらのページでポイントごとに分けてご紹介しています。
おすすめ!>>読書感想文の書き方 早く終わらせるための 本の選び方から例文まで
例文も小学校低学年用~高学年用までありますので参考にされて下さいね。