国の重要無形民俗文化財に指定されている青森のねぶた祭り。
ねぶたが街中を激しく練り歩く、「動」のお祭りです。
そんなねぶた祭りはどこで鑑賞するのがいいのでしょうか。
おすすめの鑑賞場所をまとめました。
目次
ねぶた祭りはどこで見る?おすすめの場所は
ねぶたを初めて見る場合はどこで見るのがよいのでしょうか。
まず確認しておきたいのが、ねぶたの運行ルートですよね。
ねぶたは抽選で決まった運行順によって、待機場所も決まっています。
例年ですと、午後7時10分ごろ、花火の合図とともにねぶたが決められた場所から周回コースをまわり始めます。
次々にやってくる大きなねぶたは圧巻ですよ。
運行コースは輪になっているので、そこを各ねぶたが1周するか、もしくは21時になれば全てのねぶたが1周していなくても祭りは終わりとなります。
下の地図の青い線が青森のねぶた祭りの運行ルートです。
上記の運行ルートをふまえたうえで、初めての場合は当日、場所取りに苦労しなくてよい有料の観覧席がおすすめです。
定点で落ち着いてみることで、初めて鑑賞する方も一通りのねぶたを見てねぶた祭りを満喫することができます。
ねぶた祭りは絶対に有料観覧席が必要なお祭りか、というとそうではありませんが、初めての方には1つ1つのねぶたの違いをじっくり鑑賞するために、おすすめです。
ねぶたは毎年1日当たり最大20数台運行されますので、初めてなら座って落ち着いて鑑賞してお気に入りのねぶたを見つけてみてくださいね。
また、お酒などを飲みながらゆっくり鑑賞したい、という方にも有料観覧席は選ばれていますよ。
有料観覧席について
8/2~6の期間の個人用観覧席は2017年は6月29日(金)より青森市内旅行社で、全国プレイガイドでも6月30日(土)から販売予定です。
そのため、青森市内で購入した方が1日早く、いい席がとれる可能性が高まりますが全国のコンビニなどでも簡単に購入することができます。
個人用観覧席の購入方法は6月中旬から公式HPにて情報公開があるようです。
⇒青森ねぶた祭公式HP
いい席から売れていきますから、手帳に販売開始日をメモして忘れないようにしてくださいね。
車いす専用席・8/7観覧席(昼のみ、昼&夜セット)は6月29日(金)より青森観光コンベンション協会にて販売開始です。
ちなみに有料観覧席の入場時間は午後5時からが目安です。
有料観覧席を購入する前に、交通規制前の午後6時半には席についておけるよう、スケジューリングしておくと安心ですね。
2018年は1枚3000円です。
有料観覧席以外で座って見るなら
ねぶたの運行コースのうち、3分の1ほどが有料観覧席で、残りの3分の2は早いもの勝ちで当日に取ることになります。
ねぶた祭りの期間中は、地元の方は朝から道路沿いの席をシートなどでとっていたりします。
朝から場所取りをするほど時間に余裕がない、という方は交通規制が行われる18時半よりも前くらいに交差点の周りに待ちかまえ、規制がかかったところをすぐさま敷物で押さえるという方法がおすすめです。
大きな交差点はねぶたを回してくれる可能性が高く、迫力があるので大変おすすめです。
ねぶたを回すパフォーマンスは必見ですよ。
1点注意なのが運行コースの四角の角になるアスパム通りの交差点2か所は毎年一番人気で場所取りも争奪戦であるということです。
さらに安全のために場所を移動するようアナウンスもあるくらいです。
子供や高齢者の方などがいるならこちらは避けた方がいいかもしれません。
立ち見でもいいのでねぶたのいろんな表情を堪能したい、という方は次の穴場スポットの紹介をご覧ください。
立って見る!穴場スポット
ねぶたの運行は1晩で2時間くらいなので、それくらいなら立って鑑賞してねぶたを存分に楽しみたい!という方もいるでしょう。
そんな場合におすすめなのが新町通りと国道に交差する柳町通りにいて新町通りと国道を往復しながら見ることです。
柳町通りは広い通りなので、新町通りでも国道でもこの交差点ではねぶたが回される可能性が高いです。
国道よりは狭い新町通りでは通りいっぱい、すれすれに進む迫力あるねぶたを眺め、今度は国道の方へ移動すれば広く悠々と進むねぶたを見られます。
国道の方が広いので、その分のびのびとねぶたが進むのですね。
新町通りでは道路10mくらいのところを最大9mのねぶたが進みますので、正直ぎりぎりな感じです。
そのため、大変近くでねぶたを見ることができ、これも感動しますよ。
このように、2つの通りで違った表情を見せるねぶたを味わえる柳町通りの往復、という裏技はぜひ覚えておいてくださいね。
柳町通りが特に広いので柳町通りを取り上げましたが、他の細い通りを南北に往復する、でも同じ効果が得られます。
アスパムのねぶた小屋ラッセランドも必見
もっとよくねぶたを見たい、という方におすすめなのが昼間のねぶた小屋です。
青森観光物産館アスパムというお土産物屋さんがあるのですが、その近くにはねぶた小屋(ねぶたラッセランド)があります。
その日出陣するねぶた小屋の前には人だかりができ、出陣式も行われ、にぎわいます。
ねぶた期間中のラッセランドは昼間のねぶたを一目見ようとたくさんの観光客でいっぱいです。
夜の煌々としたねぶたもいいですが、明るい中で見る、細部まで技巧が施されたねぶたを見るとさらに発見があると思います。
ねぶたの前に台を置き、記念撮影をしやすいように工夫がされているところもあり、お気に入りのねぶたの目の前で写真を撮れたら一生の思い出になりますよ。
また、ねぶたは昼と夜では印象が異なります。
夜でも十分色鮮やかなねぶたですが、昼間はさらに色がきれいで美しいんです。
ねぶた製作は明かりがともっていないときでもねぶたが美しく見えるよう、計算されて行われているということです。
でも、あまりにもねぶたの昼と夜との印象が違いすぎて、昨日みたお気に入りのねぶたって本当にこれだったっけ?と印象が一致しないことも!?
さらに、ラッセランドではねぶたの改修作業も行っています。
ねぶたは紙と針金でできているのに、何日も激しく回されたり運行されたりするため、傷、やぶれができることも多いとのこと。
紙でできているなら直すのも簡単そうに思えますが、9mとか、すさまじい大きさなので直す箇所まで行くのも大変です!
高所作業車に乗っての作業となります。
修理作業の方は夜の運行に間に合うように、と大忙しですが、観光客にとっては改修作業の見学も楽しいものですね。
時間に余裕のある方は、ぜひ昼間のねぶたも楽しんでみてください。
ねぶた祭りで雨が降った日はどうなる?
待ちに待ったねぶた祭り見物の日。
もしもその日に運悪く雨になってしまった場合はねぶたの運行はどうなってしまうのでしょうか。
ねぶたは紙でできているため、雨には弱いですからね。
でも、雨の日も大丈夫です。
よっぽどの荒天のときは安全を考慮して中止するかどうかの判断が下されると思いますが、普通の雨であればねぶたに巨大なビニール袋をかけて運行が行われます。
なんとこのビニールは20m×20mの大きさで1枚が4万円ほどするものなんだそうです!
ちょっとびっくりの金額ですよね。
ただ、ねぶたは大変巨大なのでビニールをかける作業だけで大変です。
1つだけ注意なのが、雨の日のねぶた祭りへの参加はかさではなく、レインコートを使うことです。
傘だと後ろの方から見えなくなってしまいますので、観覧の場所に傘を持ち込むことは禁止されています。
ねぶた祭りの食事や休憩スポットはあるの?
ねぶた祭りはねぶたの運行だけ見れば2時間のお祭りですが、早い時間から場所取りをしたり、終了後も祭りの余韻を楽しんだりすればお腹が減ったり疲れたりしますよね。
でも大丈夫です。新町通りと国道4号を南北に結ぶ柳町通りには屋台が充実しており、にぎわっています。
この柳町通りはねぶたは通らないので、露店がたくさん出るというわけです。
A-FACTORYの周辺にはご当地グルメの露店が出展されます。
A-FACTORY自体も青森のおいしいグルメのレストラン、カフェが充実していてしかもおしゃれなのでとってもおすすめです。
A-FACTORYをはじめ、このページに出てきた主要な場所を地図にまとめてみました。
また、休憩スポットとしておすすめなのが国道4号に面した青い森公園です。
時計台や噴水もあり、コンビニまで中にある緑のきれいな公園です。
ベンチもあるので休憩に便利ですね。
ねぶた祭り運行場所近くの宿泊情報についてはこちらからチェックできますよ。
CHECK!>>ねぶた祭り運行場所近くの宿[楽天たびのーと]
また、ねぶた祭りの頃は田舎館村の田んぼアートがちょうど見頃なんですよ。
こちらはねぶた祭りが行われる青森市内から車で50分くらいと意外と近いんです。
圧倒的な立体感の田んぼアートもぜひ観光してみてくださいね。
⇒田舎館村の田んぼアートは職人技!料金と混雑情報まで
まとめ
いかがだったでしょうか。
青森のねぶた祭りはどこで見るのか、迷ってしまいますが座ってゆっくり見るのか、立ち見なのか狙いを定めてくださいね。
当日は大変混雑しますので。
昼間のラッセランドでのねぶた鑑賞もおすすめなので旅の思い出を残したい方はぜひ、行ってみてください。
ねぶた祭りを見ると本当に中毒性があってはまってしまいますよ。
ねぶた祭りの概要や歴史はもうご存知ですか?
まだの方はねぶた祭りとはどんなお祭り?歴史や海外の反応まで魅力を解剖!のページも参考にされてみてくださいね。