出典:「京都写真」
1200年の歴史が息づく街、京都。
7月の京都といえば外せないのが祇園祭です。
特に祇園祭のハイライトといえば毎年7月17日に行われる山鉾巡行です。
豪華絢爛な山鉾がお囃子を奏でながらゆっくりと進むさまは一見の価値ありです。
3時間ほどの巡行時間がありますが、何時ごろにどこで鑑賞するのがおすすめなのか?
定番から穴場まできっちりご紹介します!
目次
祇園祭の山鉾巡行のコースと有料観覧席
祇園祭の山鉾巡行は全国的にも大変有名で、毎年数十万人の人が集まって鑑賞すると言われています。
当日の四条烏丸~河原町周辺は人、人、人なのですが少しでも良い場所でしっかりと山鉾巡行を見たいですよね。
見る方法としては
②辻回しなどの定番スポットで見る
③ビルの中などの穴場スポットで涼しく見る
の方法があります。
下の地図が山鉾巡行のルートです。
青いルートを、四条通を東に進んで河原町通りを北上し、また御池通を西に進んで山鉾が進んでいきます。
有料観覧席で見る方法
まず、①の有料観覧席で見たい場合は、2019年は6/4(火)から以下のサイトで購入ができます。
有料の観覧席なら、時々巡行の列が止まり、各鉾の見せ場が間近で見られますよ。
即日完売することも多いので買いたい方はカレンダー、スケジュールに入れて忘れないように購入できるといいですね。
前祭のみ「辻廻し観覧プレミアム席」もあるのですが、こちらは発売日が他より1日早いのでお間違えの無いようにしてくださいね。
前祭り(7月17日)・後祭り(7月24日)の違いもありますので日程の選択には注意が必要です。
後祭りって何?と思われた方は最近よく聞く祇園祭の後祭りとは?日程と楽しみ方、屋台は出るの?の記事もご参考にどうぞです。
ただ、注意なのが有料観覧席だからと言って日陰だったり涼しいわけではないということです。
祇園祭は1年でも最も暑いときに開催されますので、有料観覧席でも念には念を入れて、暑さ対策、熱中症対策をするのをおすすめします。
人が集まって鑑賞するので、日傘や雨天時の傘も使えません(雨天時はレインコートを使用)。
席が確保されている分、朝から場所取りをする、という必要がないのは大きな利点ではありますが。
辻回しなどの定番スポットで見る方法
定番なのは注連縄切り、くじ改め、辻回しを見られるポイントで鑑賞することです。
こちらについては次の章で1つ1つ見られる場所の地図を付けてご紹介しますね。
この注連縄切り、くじ改め、辻回しが見られる場所は朝早くから場所取り合戦が繰り広げられますが、それ以外の場所なら巡行がくる時間に合わせて行っても普通に見られます。
祇園祭の山鉾巡行を楽しみたいけど、朝早くから並ぶのは体力的にもしんどいし、まずは巡行の雰囲気だけでも楽しみたい!という方はぶらぶら巡行についていく方法がおすすめです。
祇園祭の山鉾巡行の見どころの場所は?
せっかくわざわざ山鉾巡行を見に行くのだから、定番の見所ポイントをしっかり見たい、という方。
注連縄切り、くじ改め、辻回しが行われる場所を1つずつご説明します。
注連縄切りの儀式
山鉾巡行の見どころといえば先頭を行く長刀鉾に乗ったお稚児さんが四条麩屋町に貼られた注連縄(しめなわ)を太刀で切り落とす「注連縄切り」の儀式があります。
こちら、テレビのニュースなどでも毎年取り上げられる祇園祭でも特に注目の高い儀式です。
注連縄を切るという儀式は、これから祭りが始まり、神域に山鉾が進んでいく、ということを伝える大切なものなのです。
お稚児さんが舞を舞った後に注連縄が切り落とされますので要注目です。
9時の出発から長刀鉾に付いて歩けば四条通麩屋町付近で見られるはずです。
くじ改めの儀式
四条堺町では後に続く山鉾の巡行順を京都市長さんが確認する「くじ改め」の儀式が有名です。
「改め」とは取り調べることを意味します。
あらかじめひいたくじの順番通りに各山鉾が来ているか?を確認して、市長が山鉾を通過させます。
こちらは各町ごとに違った所作を行うのも見所のひとつです。
そして、四条河原町、河原町御池、新町御池の3地点で行われる辻回しがあります。
辻回しとは重さ10トン以上もある鉾を敷き詰めた竹の上で90度方向を変えるもので、迫力満点です。
大きな山鉾は一度に90度も回れないため、時間をかけ、3~4回にわけて方向転換する様子は見応えがあります。
観客もハラハラドキドキ、歓声が上がります。
四条河原町での辻回し(9:35頃先頭通過)
辻回しのポイントで一番人が多いのはやっぱり四条河原町でしょうか。
高島屋、マルイなどの百貨店に挟まれた交差点には朝早くから場所取りをする人がいます。
四条河原町での鑑賞を狙うならかなりの覚悟が必要ですね。
鉾の方向転換中にお囃子がテンポアップし、回転が終わって鉾が北を向いたとたんゆっくりとした調子のお囃子になる演出もあり、盛り上がります。
河原町御池での辻回し(10:30頃先頭通過)
新町御池での辻回し(11:20頃先頭通過)
新町尾池での辻回しが実は3地点の中での一番のおすすめです!通好みとでもいうのでしょうか。
新町通りは結構細い通りなので通りの建物の軒すれすれを通る山鉾の様子が迫力満点です。
場所によっては鉾と1mの距離で見学できるのでとっても臨場感があります。
また、屋根方さんがコントロールでしきれずに電柱に鉾をぶつけたり、方向調整の動作をしすぎて鉾が動かなくなったり、と祭りのちょっとしたハプニングも見ることができる場所でもあります。
祭りを盛り上げる人たちの息遣いが一番感じられる場所なのでおすすめです。
山鉾巡行を堪能するおすすめプラン
朝9時からの時間帯に四条通で一通り山鉾の巡行を見学し、堪能できたら徒歩で新町御池に移動して先頭の長刀鉾を待つというプランです。
すると、強力さんに肩車されてお稚児さんが降りてくる様子(お稚児さんは祇園祭の期間中、公の場で地面を踏んだらいけない、というきまりがあるため)も見られます。
その後、辻回しが行われますが長刀鉾が新町通りを南へ下る時にはお稚児さんはもう降りていていませんので注意が必要です。
ちなみに、四条通の信号機は、なんと折り畳み式になっていて巡行の邪魔にならないように移動ができるのです。
それだけ京都の町に祇園祭が昔から色濃く人々の生活に息づいているということなんですね。
祇園祭の周辺の宿泊情報はこちらからチェックできますよ。
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祇園祭の山鉾巡行の穴場の場所はある?
祇園祭の鑑賞は暑さとの戦いでもあります。
夏の京とは盆地なので本当に暑いんですよね。
日傘をしても、扇子であおいでも逃げ場のない暑さというか、くらくらしそうなくらいの暑さで驚きますよ。
そんな中、涼しく山鉾巡行を見られる場所が実はあったんです!
河原町尾池付近に位置する、学校法人大和学園ラ・キャリエールクッキングスクールが主催する特製のお食事つきの山鉾巡行鑑賞会です。
その手があったか、という感じですよね。
迫力の山鉾巡行をビルの2階~5階で鑑賞できます。
涼しい中、しかもお食事つきだなんてどんだけセレブなんですかーと思っちゃいますね。
2019年の予約もすでに始まっており、完売の席も多いので早めのご予約をおすすめします。
祇園祭、一度行ってみたいけれど暑い中朝から並ぶのは大変、という方、体力が心配という方にぜひおすすめです。
私も両親などを連れてこちらのお食事つきの鑑賞会、一度行ってみたいなー、と将来やりたいことリストに入りました!
その他にも山鉾巡行のコースにはたくさんのビルが立ち並び、カフェやレストランも多く入っているので2F以上の階でルートに面しているお店に問合せ、お茶をしながら上から見学する、というのもできるかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ぎおん祭の山鉾巡行は奥が深いイベントですよね。
百聞は一見に如かず、ですので自分が見たいポイントはどこか?をしっかり見極めたうえで暑さ対策万全の上お出かけくださいね。
さらに、祇園祭をせっかく見物したら、家族や友人に祇園祭ならではのお土産を準備したいですよね。
2017年に実際に私が購入したもの、食べたものを写真入りでご紹介しています。
百貨店ですぐ購入できるものも多いのでぜひチェックしてみてくださいね。
⇒祇園祭の限定お菓子を実際に買ってみた!土産用に日持ちするものは?
また、山鉾巡行が終わった後は、当日夕方にお神輿のお祭りがありますのでこちらも要チェックですよ!
CHECK!>>祇園祭の山鉾巡行の後に夕方から楽しめる!神幸祭の時間と混雑情報