祇園祭の後祭りとは?日程と楽しみ方、屋台は出るかをまとめて紹介!

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最近祇園祭でよく耳にする、後祭りという言葉。

実は平成26年から復活した、祇園祭の大事な後半のお祭りなんです。

祇園祭といえば17日の前祭りの山鉾巡行が大変有名ですが、後祭りだって負けてない!

後祭りならではのしっとりとした楽しみ方もお伝えします。

  

祇園祭の後祭りとはどんなお祭り?

祇園祭とは疫神怨霊を鎮めるために貞観11年(869年)に当時の国の数である66の矛を立て、みこしを送るという形で始まりました。

その後長い歴史の中で応仁の乱や三度にわたる大火、太平戦争などにより、祭りは何度も休止や中止に見舞われます。

そんな中でも祇園祭は続けられてきたのですが、昭和41年には交通事情などを理由に前祭りと後祭りの巡行が合同で17日に行われるように変更になりました。

このとき、後祭りの伝統を残すために始まったのが花傘巡行(24日)です。

しかし、祇園祭の歴史を正しく後世に伝えたい、との思いが強く平成26年に大船鉾の復活と同時に先祭り(17日)と後祭り(24日)に再び分けて行われるようになりました。

なんと50年もの時を経て復活したお祭り、ということになります。

後祭りが復活しても、花傘巡行はなくならず、2014年以降も続行しています。

後祭りの山鉾巡行とコースや時間帯も同じであるため、豪華なコラボレーションが見ものとなっています。

壮大で豪華な長刀鉾をメインに巡行する山鉾は前祭りの方が後祭りの倍以上の数が出てにぎやかであることから、祭りのメインが終わった後に見物に行ってもしょうがない、という意味で後の祭りという言葉が生まれたといわれています。

手遅れや後悔の気持ちを表すのに今でもよく使われる言葉ですよね。

でも、先ほども書いた通り、現代の後祭り(24日)は花傘巡行と一緒に行われるため、前祭りに負けず劣らず見ものです。

しかも、前祭に比べて人出や混雑が少ないので比較的ゆったり見られるんですね。

ただ、2014年から復活した後祭りも2019年で6年目。
2016年の後祭りの山鉾巡行は10万人ほどの人出だったとのことから、後祭も定着しつつあります。
前祭りの山鉾巡行は大体20万人以上見物客が訪れる、といいますからまだ半分ですが、後祭りが復活した当初よりもかなり人は増えてきた印象です。

後祭りもますます人気になってゆったり楽しめなくなる前に、今年は後祭り見物に出かけてみませんか?

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祇園祭の後祭りの日程は

祇園祭の後祭りの日程をご紹介しますね。

18~21日 山鉾建て

山鉾町ごとに自分たちの鉾を組み立てます。

釘などを使わず、縄をたくさん絡めるようにして組み立てる「縄がらみ」という手法を使って行われます。

鮮やかな手さばきに見るとびっくりしますよ。

20~21日 山鉾曳初

山鉾も完成して巡行時と同じ、正装の音頭取りなどが乗り込み、試しびきを行います。

このとき綱を引くと、なんと1年間の厄除けができる、といわれているため人気があります。

またこのときは女性や子供も曳けるんです。

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20~23日 山鉾搭乗

この期間は山鉾に乗ることが可能です。
拝観券を買うと乗せてくれるところ、関連グッズを買うと乗せてくれるところなど鉾によっていろいろです。

鉾の内部を見られるまたとない機会なので興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

鉾に上ると家の2階ほどの高さがあります。お祭り気分が盛り上がること間違いなしですね。

後祭りでは北観音山は招待者のみ搭乗可、大船鉾は20日の18時から、南観音山は21日10時から搭乗可能となっています。

復活した大船鉾に上らせてもらったときの記事はこちらに書いています。(女性も上れます。)

CHECK!>>祇園祭の後祭りで大船鉾に登ってきた!写真多数でレポート!

大迫力で歴史の重みを感じられる体験でしたのでぜひ見てみてください。

21~23日 宵山

提灯をともし、祇園祭ならではの美しい夜の風景が浮かび上がります。

お囃子も演奏され、にぎやかで風情があります。

宵山に2017年7月23日に行ってきたレポート
⇒祇園祭の後祭り宵山に行ってきた!人出はどのくらい?屋台はあるの?の記事をご覧くださいね。写真豊富でおすすめです!

24日   山鉾巡行

豪華な山鉾が都大路を進む山鉾巡行は祇園祭の後祭りのハイライトです。

後祭りでも見物客が最も集まるのはこの日です。

24日   花傘巡行

花が飾られた傘鉾や女人列、鷺踊など約1000人の行列が都大路を盛り上げる、華やかな巡行です。

花街の芸子さんも登場するので一見の価値ありですよ。

祇園祭の後祭りの楽しみ方 屋台は出るの?

祇園祭の後祭りを楽しむといえば、やはり24日の山鉾巡行の日に鉾の進む姿を見ることです。

浅時半ごろに烏丸御池を出発した山鉾は御池通を東に進み、10時5分ごろに河原町尾池の交差点を辻回しでにぎやかに方向転換し、河原町通を南下して進みます。

河原町通にスタンバイしておけば、後祭り巡行と花傘巡行の両方を見られるのでお得です。

1点注意なのが、後祭りでも宵山はありますが、前祭りのような業者による出店は出ていません。

ただ、山鉾町周辺の飲食店による露店は結構ありました!

こちらの詳細は
CHECK!>>⇒祇園祭の後祭り宵山に行ってきた!人出はどのくらい?屋台はあるの?

の記事をご覧くださいね。写真豊富でおすすめです!

四条通の歩行者天国は行われませんが、山鉾が立ち並ぶ通りは南北の通りは部分的に通行止めになっていますよ。

山鉾はかなり大きいので、道に置かれているとそもそも車が通れないんですね。

また、21日~23日の期間に屏風祭というものが行われ、宵山の期間中、老舗や旧家で所有する屏風や美術品などを一般公開する催しを行っています。

京都の美しい町の文化をうかがえる、貴重な機会なので山鉾巡行と同じくらいおすすめですよ。

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まとめ

いかがだったでしょうか。
2014年から復活した後祭りは、1000年続く祇園祭をより伝統的な形で後世に残したい、という京の町の人々の熱い思いによるものだったのですね。

前祭りに比べれば人の混雑もましですし、大切な人と一緒に後祭りでしっとりと京の夏祭りを楽しんでみてください。

祇園祭ならではの限定お菓子を実食したレポートも好評です。

京都のお土産はやっぱりレベルが高いですよ!写真も豊富にまとめたのでこちらもぜひご覧くださいね。

CHECK!>>祇園祭の限定お菓子を実際に買ってみた!土産用に日持ちするものは?

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