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11月12月の京都 着物で観光は寒い?和装で紅葉によく行く地元人が教えます

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秋の京都といえば着物での観光を楽しむ絶好の機会ですが、同時に気になるのがその寒さ。

そこで今回は11月、12月の京都を着物で散策するのはどのくらい寒いものなのか、また防寒はどの程度すればいいのか等詳しくご紹介します。

11月の京都 着物で観光は寒い?

11月といえば紅葉のベストシーズンです。
特に11月後半は紅葉の人気スポット各地で美しさのピークを迎え、京都へのお出かけは大人気です。

和装を一番気軽に着られるのは夏の浴衣の時期ですが、一番着物を着ていて快適なのが春や秋の季節です。

秋は10月以降に袷(あわせ)という2枚重なった着物を着ますが、袷を着る季節こそ、着物を一番楽しめる季節であったりします。

特に11月は東山一帯や嵐山エリアなど、主要な観光地は着物姿の女性が多く、見ているだけでとても色鮮やかで楽しいものです。

また、11月は雨が降る日も少なく、1か月のうちで毎年平均すると5日ほどしか雨の日はないため、着物を楽しみやすい時期と言えます。

11月上旬の京都の着物コーディネートの例

まず、11月上旬であれば袷の着物にショール、のみのコーディネートでも寒くないと思います。

以前11月の2週目の晴れた日に京都観光をしましたが、このときは袷の着物にウールのショールをかけて東山あたりを散策しました。

この写真の感じのスタイルですね。

日差しがある日だったので、むしろ暑いくらいの時間帯もありましたよ。

周りを見ても、袷のみか薄い羽織を着ている人が多かったです。

ただ、着物が温かいのは正絹の場合で、着物レンタル店で主流のポリエステル、化繊の着物はさらさらしていて寒いことも多いです。

ポリの場合は着物の中に八分袖のインナーを着こむなどの工夫が必要かもしれません。

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※ちなみに、外国の方もこのページを見てくれているのでお伝えしておくと、浴衣は夏の着物(コットンの薄い着物)なので秋の京都には寒くて適しません。

秋に浴衣を着ると、たとえ観光地でも寒々しい印象になるのでお気を付けください。

11月下旬の京都の着物での防寒の例

11月下旬になると寒さが進み、着物コートや羽織が必須になってきます。
大体11月下旬というと最高気温で14℃~16℃ありますが、最低気温だと5℃台の日もあります。

去年11月下旬に一乗寺の辺りに着物で行ってきましたが、着物に着物コートを羽織り、さらにマフラーも持って行ってちょうどよかったです。

また、京都も北の方に行けば行くほど寒さが厳しくなります。

少し北に行ったところには貴船や北山などの観光地がありますが、こちらは東山や京都駅付近の寒さの一段、2段上だと覚悟してしっかり防寒されることをおすすめします。

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夜の寒さには注意

特に注意したいのが夜の寒さです。

有名な紅葉の寺社だと夜にライトアップの特別拝観を行っていることも多いですが、これが昼間とは比べものにならないくらい寒いです。

東山あたりの人気エリアの特別拝観は列に並んで入場待ちをするのですが、静止しているからかとにかく寒いです。

夜も観光をするのであれば道行コート、羽織などのコート類にプラスして首元をガードできるマフラーやショール、さらに襦袢の下に八分丈のヒートテックを上下仕込むなどの対策が必要かもしれません。

足袋の下にストッキングやタイツを履くのもおすすめです。
京都の寒さは下から底冷えするような寒さなので、足元を全てカバーするとかなり寒さはましになるかと思います。

足袋の下に親指がわかれていないストッキング等を履いても、足先に余裕を持たせてはけば何とかなるものです笑

また、話が脱線しますが暗闇では特にお着物が汚れないか注意が必要です。
以前京都二条城アートアクアリウムに行ってきた感想のときに着物を着ていったのですが、夜に行列に並び、展示を見て回ったところ、裾の方に身に覚えのないシミがついているのを帰って確認してショックでした。

特に混雑する夜間拝観の場合、人とすれ違う時にぶつかり合うこともないとはいえませんので、大事なお着物は着ていかない、防水機能付きの長い羽織を持って行くなどの方法をとるのが賢明だと思います。

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12月の京都 着物で観光は寒い?

12月の京都も観光の見どころはたくさんあります。

名残の紅葉に始まって、12月上旬には京都・嵐山花灯路でライトアップを楽しむことができます。
また、大みそかの除夜の鐘~初詣も着物で、と考えている方もいるかもしれませんね。

また、12月の京都も実は雨が降る日が少ないです。
1か月のうちで毎年平均すると5日ほどしか雨の日はありません。

これは11月と同じ日数ですが、12月は31日あることを考えると、1年で一番雨が少なく、着物を楽しみやすい時期と言えます。

そんな12月の京都の気温は最低気温が3度くらいになり、どんなに日中上がっても10℃台前半くらいになります。
また、京都の風は刺すように冷たく感じられることも多く、気温よりも体感温度が寒く感じられることもしばしばです。

これはやはり京都が盆地であることに由来するのだと思います。
夏は逃げ場のないような厳しい暑さがありますし、本当に夏と冬の京都は大変です・・・。

体の芯から冷えるような底冷えには本当に注意が必要です。

1月2月の寒さに比べればましですが、京都観光していたら風邪をひいた、というのはよくある話なので注意してくださいね。

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12月の京都を着物で回るときの防寒対策

ヒートテックなどの防寒下着の着用は必須だと思います。
腹巻を着用するのもおすすめです。

首元もカシミヤやウールのショールでしっかりガードします。
こういうとき、元々重い着物を着るときはカシミヤの軽やかで温かいつけ心地は重宝しますね。

また、着物にファーはNG、と考えられる方もいらっしゃいますが京都を歩いていても普通にご年配の方でもよく見るのでファー素材のものでも問題ないと思います。

あとは風が冷たいのでイヤーマフ(耳あて)をするのもいいですね。
着物に耳あてなんて大丈夫?と思いますが、私の着付けの先生も極寒の時期に付けられていましたよ。

耳あてが目立つと恥ずかしい?と思われるなら、髪の毛と同系色のものにすれば悪目立ちしません。

貼るカイロを使っている人もいますが、着物は帯や背中部分などなかなかカイロを取り出せませんから貼る場所とやけどには十分注意してくださいね。

足元がどうしても冷えて気になる、と言う人はカジュアルな着物の時にはブーツをはくのも手です。
着物にブーツ?と思われるかもしれませんが、卒業式の袴にはブーツを合わせるのが定番ですし、大丈夫です。

ブーツを合わせている方は年配の方に多いかな?と見ていて思います。

草履より歩きやすいことも多いですし、意外とおすすめです。
着物の裾周りが汚れないようブーツをきれいにしてから履いてみてくださいね。

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京都11月・12月に着物は寒い?まとめ

いかがだったでしょうか。

晩秋や冬の京都の着物観光の防寒対策についてご紹介してきました。

京都は最近ますます着物姿の方が増え、とっても素敵だな、と見るたび思います。

少し寒くてもしっかり防寒して着物ではんなりと京都観光を楽しんでくださいね。

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